都市情報学部「観光とまちづくり」の講義で
名古屋市観光推進課の職員が登壇
「名古屋市のマーケティング戦略と観光施策」をテーマに名古屋市の強みなど解説
都市情報学部の森龍太准教授が担当する2年次後期開講科目「観光とまちづくり」の11月2日にナゴヤドーム前キャンパスで行われた講義で、本学と連携・協力に関する包括協定を締結している名古屋市の観光担当職員がゲスト講師として登壇。「名古屋市のマーケティング戦略と観光施策-市場動向と歴史背景から見える強み-」と題して、受講する学生約230人に名古屋市の観光を取り巻く状況や今後の観光施策の方針などを解説しました。
「観光とまちづくり」は、日本の観光政策の変遷や都市部と地方の観光特性などについて事例をもとに学び、観光を活用した地域づくりの一翼を担う能力の修得を目指します。今回の大都市を代表する名古屋市に続き、地方都市の例として本学と連携協定を締結している富山県氷見市や、全国約700の観光関係者で構成し、健全な観光旅行の普及発達を目的に掲げる「公益社団法人日本観光振興協会」の担当者も登壇を予定しています。
「観光の強みや資源は気づいていないだけで身近なところにある」と堀端さん
この日登壇したのは名古屋市観光推進課の堀端将司さんで、初めに堀端さんは名古屋市の年間延べ宿泊者数が2019年の1016万人から2025年には1444万人になり、日本人も外国人も増えていることや、6~7割を占めるビジネス需要がウェブ会議の浸透などで減少していることなどを多彩なデータを示して紹介。「観光需要は伸びている。ビジネス客の46%が『ついで観光』もしているのも大きな特徴」と指摘しました。
続いて、堀端さんは名古屋市の観光の強みとして、三英傑をはじめとする戦国武将の故郷であることや、中部圏の中心都市で東京と大阪の中間に位置する良好なアクセスを有することなどを挙げ、今後の観光施策のポイントとして、武将ゆかりの地の周遊プランの設定や「深く知ることが情報発信につながる」ことから「名古屋観光検定」のさらなる普及、歴史や産業集積、食文化を生かした修学旅行・教育旅行の誘致などを示しました。
堀端さんはまた、味噌カツやきしめんなどの「なごやめし」を例に挙げ「名古屋の人は日常的に食べているものばかりだが、30年前にこの言葉はなく、2001年に生まれたネーミング。これが今や観光資源になっている。観光の強みや資源は気づいていないだけで身近なところにある」と強調。最後に、学生たちに「観光客が名古屋を選んだきっかけは友人や知人からの情報。ぜひ皆さんも名古屋の情報発信をお願いします」と呼び掛けました。
既存の観光資源を活用した観光消費額の増加案をグループワークで検討
講演後、学生たちはグループワークで「名古屋市内の既存の観光資源を活用して、いかに観光消費額を増加させるか?」のプランを検討。若者をターゲットに歴史施設を巡るモデルコースを作り、公共交通機関の料金を安くするアイデアや、宿泊に割安になるグルメチケットをセットにするアイデア、兜や剣、刀などをあしらったコンセプトホテルに宿泊する戦国ツアーなどが挙がっていました。