Enjoy Learning プロジェクト成果報告会 コロナ禍を乗り越えて3年ぶりに開催
全8団体がポスターセッション うち4団体が対面でプレゼン
学生の課外での多様な学びの集団活動に大学が助成する2021年度「Enjoy Learning プロジェクト」の成果報告会が2022年3月7日、天白キャンパス共通講義棟北で開催されました。同プロジェクトは戦略プラン「MS-26」の事業として2016年度に始まり、報告会は2018年度まで行われましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2019年度は中止して本学ウェブサイトで成果発表、2020年度はプロジェクト自体が中止になり、報告会は3年ぶりの開催となりました。
2021年度に採択された全8団体がそれぞれの成果をホールでポスターセッション。うち4団体は教室で対面でプレゼンテーションを行いました。
TSUNAGU
プレゼンテーションの最初は、外国語学部生でつくる「TSUNAGU(つなぐ)」で、企画名称「アジアを中心とした発展途上国の学生と日本の学生をつなぐ国際交流」について報告しました。4人が登場し、日本人学生のアジアに対する認知度の低さをきっかけに発案し、インドネシア、スリランカ、タイ、ベトナムの4カ国5大学の学生とオンライン交流を行い、「実行・対応力、協調性、異文化・自文化理解ができた」と結びました。
トップリーフ
経営学部の有志が集まった「トップリーフ」の企画名称は「行き場をなくした服から新たな価値を作り出すアップサイクルプロジェクト」です。古着を回収し、トートバッグなど新たな価値を生み出す物を作る「アップサイクル」に取り組み、学内でワークショップを開くと、新聞、テレビの取材を受けるほど注目を浴びました。古着が好きそうな学生をチラシやメールでワークショップに誘った努力も紹介しました。
Book-aid
経済学部の有志でつくる「Book-aid」は2011年の東日本大震災を契機に先輩たちが築いてきたボランティア活動を引き継いでいます。企画名称は「岩手県陸前高田市図書館再建プロジェクト Book-aid」です。集めた古本を換金して被災地の図書館再建に役立てる活動です。2021年8月に被災地へ3泊4日で現地調査。「新聞やテレビでした見たことのない被災地を、見て、歩いて、聞いて、という体験はかけがえのないものだった」とコメントしました。
なくそう貧困 はじめのいっぽを探る会
経済学部の10人で結成した「なくそう貧困 はじめのいっぽを探る会」は「貧困削減プロジェクト~学生にできることを探る」という企画名称で、フードバンクや子ども食堂などで食料を配った実践を伝えました。コロナ禍もあって貧困が身近にあることを学んだといい、「同世代に活動知ってもらったり、ゼミの後輩に参加してもらったりして継続させたい」と今後の抱負を述べました。
ポスターセッション
ポスターセッションは、各団体が紙1枚にまとめたポスターの前で教職員や学生らに活動を解説しました。
団体名と企画名称(右上段)と活動概要(右下段)は以下の通りです。
竹あかり |
有松ミチアカリ~繋がりの灯~(2021年度) 「竹あかり」という竹の照明オブジェで有松の夜を照らすプロジェクト。地域住民との意見交換を行いながら設計・制作を行う。 |
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おくすり110番 |
おくすり教室2021-コロナに負けるな!感染症対策とセルフメディケーション- 地域での「くすり教室」を通じて地域に貢献できる医療人の役割を学び、コミュニティを形成する。 |
Clean Green |
環境課題解決に向けた、大学生×地域プロジェクト “地球にやさしいをあたりまえに”を目標に、環境問題に取り組む。社会とのつながりを大切にしながら、イベントを開催する。 |
Kind for Social |
困っている学生を放置しない!電子掲示板で学生たちを繋ぐプロジェクト 「困っている学生を放置しない」を理念に学生の悩みを解決する。活躍の場を提供し、挑戦する名城生の育成や方法を研究する。 |
氏田稔学務センター長「継続してやることを願っている」
主催の学務センターの氏田稔センター長(農学部応用生物化学科教授)は「すばらしい活動なので、継続してやることを願っている」と講評しました。