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私立大学研究ブランディング事業シンポジウム「世界を変える新材料」を開催

光デバイス研究センター長の竹内教授の研究発表
光デバイス研究センター長の竹内教授の研究発表

本学の「青色LEDを起点とした新規光デバイス開発による名城大ブランド構築プログラム」(2016年度)と「新規ナノ材料の開拓と創製による名城大ブランド構築プログラム」(2017年度)が、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業(世界展開型)」の支援対象に選定、着実にプログラムが進捗していますが、両事業を広く社会に発信することを目的に、3月1日、天白キャンパス共通講義棟東で公開シンポジウムを開催。学生、教職員に地域住民を加え、約100人が参加しました。

シンポジウムのタイトルは、「世界を変える新素材」。主催者挨拶で吉久光一学長は、「両事業を戦略プラン『MS-26』の重点事業と位置付け、国際的研究拠点として育成を強化していく」と話しました。

飯島終身教授が挨拶の中で若手研究者を鼓舞
飯島終身教授が挨拶の中で若手研究者を鼓舞
研究発表を行うナノマテリアル研究センター長の丸山教授
研究発表を行うナノマテリアル研究センター長の丸山教授

その後、個々の発表に移り、矢野幾也経営本部渉外部事務部長は「私立大学研究ブランディング事業によるブランディングへの取組」と題して、ブランディング部門の進捗を報告。2016年度の選定を受けて設置された光デバイス研究センターのセンター長、竹内哲也理工学部材料機能工学科教授の発表は「世界を変えた青色LED 世界を変える青色レーザー」。安心・安全な社会の実現に向け、未開拓の分野を開拓し、世界初、世界最高、世界最小を実現する青色レーザー等の研究進捗について紹介。学内で各事業の派生的な研究をする3教員も、それぞれアプリケーション研究発表を行いました。大脇健史理工学部応用化学科教授は「LED光源と光触媒」、中尾義則農学部附属農場准教授は「青色LEDを用いた露地栽培ブドウの着色促進と品質向上」、澤田慎治経営学部経営学科准教授は「学生による青色LEDを伝え広げる取り組み」という題です。また、大学院理工学研究科材料機能工学専攻修士課程2年の小島久範さんがドイツのベルリン工科大学での研究について報告を行いました。

休憩を挟み、2017年度の選定を受けて学内に設置されたナノマテリアル研究センターの名誉センター長、飯島澄男終身教授が挨拶。カーボンナノチューブ(筒状炭素分子)の最先端研究の内容を紹介、「研究の分野のみならず、全ての分野においても戦いは世界に向けてやらなければならない」と、強いメッセージを発しました。同研究センターのセンター長である丸山隆浩理工学部応用化学科教授は「新規ナノ材料の開拓と創製による名城大ブランド構築プログラム」の題で、ナノマテリアル研究センターの概要、カーボンナノチューブの研究進捗に加え、多彩な本学ナノ研究の一端を紹介。今後は国際交流を通して更なる研究の進化進める方針について説明しました。デリべーション研究として太田貴之理工学部電気電子工学科教授が「プラズマが誘起する化学反応を用いた新規高機能ナノマテリアルの合成」の題にて報告。最後は研究担当の磯前秀二副学長が閉会の挨拶を行いました。