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人間学部の髙橋ゼミが子育て支援施設における利用者動向の分析結果を報告
ーデータと現場をつなぐゼミ活動ー

「758キッズステーション」の職員に分析結果を報告する髙橋ゼミの学生たち
「758キッズステーション」の職員に分析結果を報告する髙橋ゼミの学生たち

人間学部の髙橋香苗助教ゼミナールでは、名古屋市の子育て支援の中核を担う子ども・子育て支援センター「758キッズステーション」と連携し、利用者動向に関するデータ分析とその報告を行いました。

本取り組みは、髙橋助教が同施設を訪問した際、「現場には利用者データが蓄積されているものの、十分に活用できていない」という課題を共有されたことがきっかけでした。データはあるが分析のリソースが不足している現場と、データは持たないが分析の知見を有する大学との連携により、双方の強みを活かした取り組みが実現しました。

学生主体のデータ分析で施設利用実態を検証

分析には、施設利用時に記入された利用票データで個人が特定されない匿名化データを使用し、来館時間や曜日、利用者属性などの基本的な集計に加え、属性間の関連について検討をおこないました。ゼミ生の有志がデータ整理や分析に主体的に関わり、実際の社会課題に基づくデータ分析を実施しました。

報告会では、現場のスタッフが日々の実感として捉えている利用傾向がデータによって裏付けられる場面が多く見られた一方で、現場の感覚と一致しない結果もあり、その背景をめぐって活発な議論が行われました。参加した学生からは、「データから見える世界には限界があることを実感した」「現場の知見と照らし合わせて解釈する重要性を学んだ」「分析結果を実際の現場に報告する経験は貴重だった」といった感想が寄せられました。

本研究の背景について、髙橋助教は「子育て期の母親は孤立しやすいことが指摘されており、特に転勤などを経験した場合には、地域とのつながりを持ちにくい状況が生じます。そうした中で、子育て支援施設にどのような条件のもとでアクセスが生じるのかに関心があります」。さらに、「今回の分析を通じて、利用行動の特徴をデータとして捉えることで、新たな施設開設時の検討指標や、既存施設の評価・改善にもつながると考えています」と今後の展望を述べました。

本取り組みは昨年度に続き2回目で、今後も継続的に実施される予定です。