人間学部髙橋ゼミが小学生を対象に「夏休み・宿題サポート隊!」を初開催
人間学部髙橋香苗ゼミの学生を中心に人間学部の有志の学生13名が8月15日、イオンモールナゴヤドーム前店で地域の小学生の学習支援「夏休み・宿題サポート隊!」を初めて開催しました。当日はマスコミの取材も複数入るなど、大盛況でした。
お迎えの保護者「え、ぜんぶ終わったの?」
10時から16時まで、5回に分けて開催したイベントには41名の小学生が参加し、漢字ドリルや計算問題などの夏休みの宿題を先生役の学生と共に取り組みました。学生たちは様子を見守りつつ、小学生が困っていたり、質問をされたときには一緒に考えたり、解き方を教えたりします。初めて会う大学生に戸惑う小学生もいましたが、学生たちは積極的に話しかけ、早々に打ち解けていました。「今日の絵日記に、お姉ちゃんに勉強を教えてもらったことを書くんだ」と嬉しそうに話す参加者も。予想以上に宿題が進み、「え、ぜんぶ終わったの?」と、お迎えに来た保護者の方が驚く一幕もありました。
「算数が苦手って言ってたけど、すごいスピードで解いててすごい」と小学生の集中力に感心する学生たち。保護者の方と話をした学生は「かなり難しい問題を解いているお子さんも多かった。終わりにフィードバックを求める保護者の方もいらっしゃって、地域の方の教育への関心の高さを感じた」と話します。参加した学生にとっても「人に教える」リアルな経験の機会になりました。
髙橋助教「子育ての負担や責任を地域社会が積極的に関わることで分散させることが重要」
人間学部髙橋ゼミは「現代社会の家族とカルチャー」をテーマに、家族やライフコース、サブカルチャー、メディアなどについて社会学的なアプローチから研究しています。7月にはイオンモールナゴヤドーム前店で「子育て世代の暮らしに関するインタビュー調査」を実施。地域の人々が抱える諸問題の発見・分析・解決にも取り組んでいます。今回のイベントも、子どもや子育て、教育に関心をもつ学生が中心となり開催しました。
「初めてのイベントでうまくいくか心配もあったが、楽しく宿題をしてもらえてよかった。小学生に勉強を教える学生たちの姿がとても頼もしく見えた」と髙橋助教。「子育ての責任が家族に一任されているのがいまの日本社会。家族が抱えすぎている子育ての負担や責任を地域社会が積極的に関わることで分散させることが重要ではないかと思う。今後もこのようなイベントを積極的に開催したい」と意気込みも話しました。