アントレプレナー育成プログラム入門編の「EXPLORERベーシック」初回を開催
起業やサービス開発を志す学生のためのアントレプレナー(起業家)育成プログラム入門編の「EXPLORERベーシック」の初回が5月22日、天白キャンパスの起業活動拠点ものづくりスペース「M-STUDIO」で開催されました。
このプログラムは、起業やサービス開発等に関心があるが何から始めていいかわからない学生を対象に、アイデア創出から事業化までのノウハウやアイデア創出に挑戦できる全8回の講座。講師は民間企業でヒット商品や社会課題を解決するサービスを生み出してきたティッピングポイント株式会社代表の浦野隆好さんが務めています。参加学生は学部1年生が多く、初回のこの日は対面とオンラインで計21人が参加しました。
浦野講師「理想の描き方で課題も変わる。誰に対する事業か具体的に」
初回のテーマは「新サービスの作り方」。浦野さんは、これまでに生み出された斬新なアイデアは全て真似からできていることをあげ、まずはアイデアを大量に出すことの必要性を説き、思考の枠を広げる魔法の言葉として「Yes,and…」を伝授。さらに事業が成功するには、自分の思いと顧客のニーズが合致した状態=「Product Market Fit(PMF)」を作れるかがポイントと解説しました。また学生自身がどの起業タイプに近いか、現時点で考えている事業アイデアやその事業で状態が変わった時の自分の感情を言葉にするワークにも取り組みました。
浦野さんは「『不便』『不満』など“不”や、『未体験』『未処理』など“未”を抱えた現在の状態から、理想の状態にする間に課題があり、その課題をサービスや商品で解決することで事業が生まれる。理想の描き方で次第で解決すべき課題も変わるため、具体的に誰に対する事業かをしっかり考える必要がある」と話しました。
このプログラムは最終回(第8回)を9月25日で終え、参加学生は東海地区の大学コンソーシアムによる起業家育成プロジェクト「Tongali」が主催するアイデアピッチコンテストへの出場を目指します。プログラムを主催する社会連携センターの才木亮嗣課長は「低学年の参加が多く、このベーシックで力を付け、学外のコンテストに出場する学生や実際に起業に向けた準備を進める学生など、多くの学生が名城大学で学んでいることを活かして実践することを期待しています。そして、アイデアを形にして世に出す支援を行う『EXPLORERアドバンスト』でステップアップにつなげていきたい」と期待を話しました。