外国語学部の基礎演習で名古屋市、東区と連携 「ICTを活用した地域情報発信力向上プロジェクト」で若い発想の提案を発表
ARやTikTokなどを駆使
外国語学部の1年生が、基礎演習の中で名古屋市、東区と連携した課題解決に取り組み、10月26日、ナゴヤドーム前キャンパス南館で発表しました。テーマは「ICTを活用した地域情報発信力向上プロジェクト」。名古屋城から東区の「文化のみち」をフィールドに、ICTを駆使して地域の魅力を発信する方法を二神真美教授と西尾由里教授の基礎演習を受ける22人が模索しました。
5~6人ずつ4班に分かれて9月から開始。9月26日には、「文化のみち」のフィールドワークに出ました。現地では、NPO法人東区文化のみちガイドボランティアの会のメンバーの解説を受けながら、文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)、豊田佐助邸を巡りました。
名古屋市や東区の担当職員の指導も受けながら提案を練り上げ、この日の発表では各班がそれぞれの提案をプロジェクターで投影しながら解説しました。
一つの班は、動画アプリTikTokを使った「文化のみち」の短い紹介動画を提案しました。別の班は、AR(拡張現実)の効果に着目。ARを使って文化・観光施設を紹介すれば、「差別化を図れ、メディアや口コミで広がり、認知度が上がる」と説明しました。この班はさらに、宣伝方法として地元メディアに取り上げてもらうことを提案。プレスリリースを送ったり、取材依頼メールを送ったりしてメディアに売り込み、取材してもらうことで信頼度が上がるという想定までしていました。二葉館のステンドグラスを使ったAR画像をスマートフォンで披露した竹中愛実莉さんは「どんな表現をしたら相手に伝わりやすいか、納得してもらいやすいかを考えた」と狙いを話しました。
名古屋市や東区の担当職員、東区文化のみちガイドボランティアの会のメンバーも発表を見守りました。最後にそれぞれが講評し、同会の村田実理事長は「ARやTikTokなどを使って案内することで、文化のみちが有名になり、若い人たちに来てもらえるといい」と期待感を示しました。
西尾教授は「ボランティアガイドに現地を案内してもらってインターネットでは得られない心にしみる体験ができ、それに基づいて発表をしてもらった。学生たちのICTの習熟ぶりに感心した」とコメントしました。
この授業は「学びのコミュニティ創出支援事業」の一つです。本学は名古屋市、東区それぞれと連携・協力に関する協定を締結しています。
NPO法人東区文化のみちガイドボランティアの会は旧豊田佐助邸の魅力をパネルで解説する展示を11月3~7日に同邸で開きます。入館料無料。詳細は同会のウェブサイトへ。