EVENT

SDGsの前にIDGs?私が変わると世界も変わる

社会は本当に持続可能な未来にむかっているのだろうか…?“内面の成長”に目を向けよう!

2030年を目標年に取り組みが進められているSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)
企業や自治体などの各所で取り組みが進められていますが、社会は本当に持続可能な未来にむかっているのでしょうか?

先行きが不透明で将来の予測が困難な今の社会は、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・(Ambiguity:曖昧性)が高い「VUCA」時代といわれています。
このような時代にあって私たちは、私たち自身のウェルビーイングな生き方はもちろん、未来を見据えた教育や人材育成、支援者育成、またそれらを可能にする環境づくり(場づくり・コミュニティづくり・組織づくりなど)を、どのように考えていけばよいのでしょうか?

これまでの持続可能な社会を築く努力には、一つの盲点がありました。
それは、私たち自身の「内面の成長」に目を向ける必要性です。
人類は、物質的・技術的な力を発展させる一方で、世界の複雑さに対応するために必要な「内面のスキル」を育てることが出来ていないのではないか…?

このような指摘から始まった議論は2019〜2020年に欧州を中心に展開されていき、「IDGs(Inner Development Goals:内面の成長目標)」というコンセプトが誕生しました。

本イベントは、大学を開催地とするIDGsイベントとしては国内初の試みで、IDGsの概念とその重要性を深く理解すること、またスキル修得のきっかけとなる入門的な体験に焦点を当てます。

中部圏から新しい物語が始まります。
ぜひご一緒ください!

IDGsについて

<center>IDGsの5つのカテゴリー</center>
IDGsの5つのカテゴリー

個人や組織が持続可能な開発(SD)のために育てるスキルや特質の指針となるもので、現状5つのカテゴリーと23の下位項目で整理されています。
国連の2030 アジェンダSDGsの17個の目標の達成にも対応しています。

IDGは2020年に創始された非営利でオープンソースの活動です。
スウェーデンを拠点とするいくつかの非営利団体が主導し、50以上の学術機関やその他組織が参画する「IDGイニシアチブ」が推進しています。

IDGsの開発には、心理的安全性の概念を提唱したエイミー・エドモンドソン博士、成人発達理論で知られるロバート・キーガン博士、学習する組織を提唱したMIT上級講師のピーター・センゲ、U理論の提唱者オットー・シャーマーなどもアドバイザーとして携わっています。

現在IDGsは「フェーズ3」で、世界中の人々からのヒアリングを重ね、フレームワークのさらなる拡張と統合が行われています。

*IDGs公式web(英語)
https://www.innerdevelopmentgoals.org/

*IDGsの紹介映像(英語)

主催:名城大学社会連携センター
共催:IDG Collective Story Hub

お申し込みフォーム

イベントの特徴

  • 内面的成長が、なぜ持続可能な開発にとって重要なのかが理解できます。
  • IDGs(Inner Development Goals:内面の成長目標)とは何で、どんなことに有効なのかを知ることができます。
  • IDGsが提唱するスキルセットを俯瞰し、個別スキルの修得に向けた体験ができます。
  • 中部圏のIDGs実践者(「実はすでに実践していた」という人も含めて)とつながることができます。

こんな人におすすめ!

  • 持続可能な世界・社会を創っていきたいと願う方(特に「SDGs疲れ」をしている方)
  • VUCA時代の生き方をどうしていくかを考えたい方
  • 共に変容しながら未来を創っていくことに関心のある方
  • 未来を見据えた教育や人材育成、支援者育成、またそれらを可能にする環境づくり(場づくり・コミュニティづくり・組織づくりなど)をすることに関心のある方
  • とにかく内容に「ピン!」と来ている方

獲得できるスキル

分科会1「感謝と思いやりをみつけ、繋がりを日常に取り戻す」

  • NVC(NonViolent Communication=非暴力コミュニケーション):支配・対立・緊張・依存といった人間関係を協力的な関係へと変え、互いを豊かにする関係性を生み出すコミュニケーション・スキル
  • つながりに意識を向けるスキル①:感謝に関するもの(他の存在や世界に対し、感謝、ありがたさ、喜びの基本的な感覚を持ってつながるスキル)
  • つながりに意識を向けるスキル②:慈悲・共感に関するもの(優しさ、共感、思いやりをもって、他の存在、自分自身、自然とつながり、それらに関わる苦しみに対処するスキル)

分科会2「異なる価値観を持った人・組織との共創スキル」

  • コミュニケーション・スキル:他者の話を聴くスキル、対話を育むスキル、自分の意見を上手に主張するスキル、対立を建設に扱うスキル、多様なグループに合わせたコミュニケーションを取るスキル
  • 共創スキル:多様なステークホルダー(関係する人たち)と協力関係をつくり、発展、促進させるスキル

分科会3「自分の内面と社会をつなぐシステム思考」

  • システム思考:物事の全体像をシステムとして捉え、問題が発生している要素を多角的な視点で分析し、解決法を見出すアプローチ
  • クリティカル・シンキング(思考の偏りに気づく):物事の捉え方、結論、プランに対して、妥当かどうかをクリティカルに熟考するスキル
  • 複雑さの認識:複雑でシステム的な状況と因果的なつながりを理解し、それを活用するスキル

共催者:IDG Collective Story Hubについて

IDGsを支持するコミュニティ・組織(「Hub」と呼びます)は世界中に400近く存在し、日本には10のHubがあります。
そのうち、中部圏でのIDG普及やIDG実践コミュニティの形成を目指すのが「IDG Collective Story Hub」です(2023年8月発足)。
IDGsに関する国内初の著作『IDGs:変容する組織』の共著者の鬼木さんを始め、SD推進に関心のある企業人、個人事業主、学生が参画しています。

プレイベント概要

日時:2024年3月3日(日)20:00-21:30
会場:オンライン開催(zoom)
参加費:無料
対象:社会人・大学生・高校生
定員:50名程度
※プレイベントのみの参加も出来ますが、IDGsへの理解をより深めて頂くために、ぜひメインイベントもご参加ください!

内容:
3月16日のメインイベントを前に、IDGsについての概要や世界的なムーブメントについてお話します。
合わせて、メインイベントの各分科会を担当するガイドから分科会で取り上げるスキルや分科会の内容についてご紹介します。
後半はガイドも交えて、参加者の皆さんと対話・交流します。

メインイベント概要

日時:
 2024年3月16日(土)13:00-17:00
会場:
 名城大学ナゴヤドーム前キャンパス(愛知県名古屋市東区矢田南4-102-9)
 西館2階 社会連携ゾーンshake および レセプションホール(アクセスはこちら
参加費:無料
対象:社会人・大学生・高校生
定員:50名程度
※メインイベントのみの参加も出来ますが、IDGsへの理解をより深めて頂くために、ぜひプレイベントもご参加ください!

タイムテーブル(予定)

13:00-14:00 オープニングセッション

  • 改めてSDGsを考える
  • IDGsって何?
  • 分科会紹介

14:00-14:10 休憩・場所移動

14:15-15:45 分科会(ワークショップ)

  • 分科会1:感謝と思いやりをみつけ、繋がりを日常に取り戻す
  • 分科会2:異なる価値観を持った人・組織との共創スキル
  • 分科会3:自分の内面と社会をつなぐシステム思考

15:45-16:00 休憩・場所移動

16:00-17:00 クロージングセッション(各分科会の学びのハーベスト)

  • 今後のお知らせや呼びかけ

※オープニングセッションのみオンライン配信をします。

ガイドについて(IDG Collective Story Hubメンバー紹介)

分科会1:感謝と思いやりをみつけ、繋がりを日常に取り戻す

「つながり」を体感する時間。
著述家・教師/仏教研究者、システム理論研究者、ディープエコロジー研究者でもあるジョアンナ・メイシーの「つながりを取り戻すワーク」を元に、前半は屋外での体験的ワークを行い、後半はその体験をベースに対話をします。
従来の人同士の”つながり”だけでなく、物質や自然界との関係性にも目を向け、更には感情知性を鍛え、人同士のつながりを体感することで、全ての”つながり”を共創力に変えるスキルを掘り下げます。

取り扱うIDGsのカテゴリー(スキル)
  • カテゴリー1:Being(自分のあり方)
  • カテゴリー3:Relatig(つながりを意識する)

○野崎 安澄(のざき あずみ)
NPO法人セブン・ジェネレーションズ代表理事/愛知アーバンパーマカルチャー発起人
新卒後リクルートマネジメントソリューションズに入社し、人事制度 設計・研修・採用コンサルティング等の営業を担当。
東日本大震災をきっかけとして、子供達に豊かな自然と地球を残し、1人1人があるが ままにイキイキと生きられる社会を実現するための活動を始める。
SDGsに取り組み市民力を高めるワークショップ・研修・オンラインコース・イベント等の企画運営、ファシリテートを行う。

○飯沼 美絵(いいぬま みえ)
トランスコスモス株式会社にて25年勤務中。
25歳から女性管理職として着任し、その後人事課長として様々な現場の課題に従業員目線で対応。
現在は契約社員として所属する傍ら、個人事業主としてストレングスファインダーやプロセスワークを使ったコーチング、2on1コーチング(上司・部下の場に仲介者同席スタイルのコーチング)、各種研修を企画・提供中。
Gallup認定ストレングスコーチ、日本プロセスワークセンター ディプロマプログラム中級課程卒業、国家資格キャリアコンサルタント。

○生田 早智江(いくた さちえ)
ワンアンドオンリー代表、社団法人ハタモク共同代表。
愛知県春日井市生まれ、米国(ハワイ州)育ち。リーダーシップ教育・社会啓発を目的とし世界に誇れる日本の次世代リーダーの輩出を目指すNPO法人、人材教育の総合コンサルティング会社に従事。
2010年に独立後は、“自分軸をつくろう、ととのえよう”をテーマに、各種ワークショップやイベントを企画/実施、ファシリテーターの役割も担う。
現在は三足の草鞋(国家資格キャリアコンサルタント、リトリートガイド、ロミロミセラピスト)を履きながら愛知県を拠点に全国で活動中。

分科会2:異なる価値観を持った人・組織との共創スキル

持続可能な社会を実現していくために、多様なステークホルダーと協力関係を築いていく重要性がこれまでも叫ばれてきました。
コミュニケーション・スキルは関係構築の基礎となるものですが、価値観が異なったり、どうしても意見が合わない人がいる場合、従来型の話し合いの方法では限界があります。
この点、IDGsが想定する「共創スキル」は、他者の話を本当に聴く力、真の対話を育む力、自分の意見を上手に主張する力、対立を建設的に扱う力、多様なグループに合わせたコミュニケーションを取る力を必要とします。
この分科会では、レゴ®︎ブロックを使ったワークショップを通して、利害関係がある人たちと共に前進していくために必要なスキルを体験的に学んでいきます。

取り扱うIDGsのカテゴリー(スキル)
  • カテゴリー1:Being(自分のあり方)
  • カテゴリー4:Collaborating(協働する)

○鳥居 正年(とりい まさとし)
(株)ニデック / U journey MINAMOTO代表
気の合わない仕事仲間と仕事をするには?という課題を持ったことをきっかけに、U理論に出会い、U理論の本質を体験したいことから、U理論提唱者のオットー・シャーマー博士が行うワークショップに参加。
それをきっかけに、グローバルで展開されているU理論の日本語コミュニティーを組織している。
MIT経営大学院/United In Diversity IDEAs(持続可能性のための革新的動的教育と行動コース)Asia-Pacifcフェロー。

○和田 泰宗(わだ ひろむね)
(株)デンソー /中部プロボノセンター
海外赴任で補習校の理事を経験したことから社会貢献、社会支援にめざめプロボノをスタート。
現在はコミュニティやプロボノを通じて本業以外の活動をしたことがない会社員へ始め方や時間の折り合いの付け方、広げ方などを主に教えています。
本業は車の車室内のインテリア部品の開発チームの運営。組織強化や若手支援、顧客との協業/共創が得意分野。

分科会3:自分の内面と社会をつなぐシステム思考

IDGsにおける内面の成長において、自身の思考や行動が、どのような無意識の偏見や前提と考えていることから生じているのか?に目を向け、自覚的になることが大切です。
その際、目の前で起きる事象を全体を捉えながら各要素のつながりを考えること(=システム思考)で、複雑性を紐解き、自身の偏見や思い込みから解放されることができると考えます。
この分科会では、システム思考とはどのようなものか?どのように活用するか?をワークに取り組むことを通して学び、日常で実践できるようになることを目指します。

取り扱うIDGsのカテゴリー(スキル)
  • カテゴリー1:Being(自分のあり方)
  • カテゴリー2:Thinking(考える)

○鬼木 基行(おにき もとゆき)
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ GX本部 DX推進部 主査/データサイエンティスト、地域づくり団体「みんなのお勝手さん」共同代表。
全社DX推進の必要性から、「学習する組織」を用いた個人と組織の成長を実践し、近年はIDGsのフレームワーク活用を組織や地域で実践中。「IDGs変容する組織」共著者。

○関原 康成(せきはら やすなり)
(株)三河の山里コミュニティパワー 取締役事業本部長/「じねんの里むすひ」主宰
名古屋市生まれ、豊田市足助地区在住。
地域づくりシンクタンクにてまちづくりの仕事に従事した後、2012年にまちづくりコンサルタントとして独立。
2016年から中山間地域の課題解決のための地域新電力の立ち上げに奔走、2019年に豊田市に「MYパワー」を設立。
同年末に足助に家族で移住、自宅の一部を開放し「じねんの里むすひ」という場づくりを行い、環境再生、人生の学び舎、古神道等、様々なコミュニティを創り、自分らしく生きる生き方を求めて活動中。

○原田 直彦(はらた なおひこ)
株式会社あみや商事専務取締役/新城リーダー育成塾メイン講師/愛知の山里なりわいネットワークコミュニティマネージャー
1988年愛知県新城市生まれ。慶應大卒。
大手化学系メーカーに9年間勤務後、2019年に家業であるあみや商事を継ぐために愛知県新城市へ移住。
以後、会社経営をしながら、地域のなりわい創出やまちづくり活動を行っている。
2022年からは地域の起業家とその支援機関を繋ぐなりわいネットワークの設立に携わり、2023年には新城リーダー育成塾を立ち上げている。

全体進行(ホスト)

○稲葉 久之(いなば ひさゆき)
フリーランス・ファシリテーター
青年海外協力隊、国際協力NGO職員としてアフリカに駐在。
帰国後、まちづくりNPO職員を経てフリーランスに。現在はまちづくりや地方創生などの話し合いの場づくりやファシリテーション、各種研修事業に取り組む。修士(教育ファシリテーション)。
愛知淑徳大学、金城学院大学、日本福祉大学非常勤講師。特定非営利活動法人アイキャン(ICAN)理事。

○白川 陽一(しらかわ よういち)
名城大学社会連携センター 社会連携アドバイザー
南山大学大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻修了。教育ファシリテーション修士。
中学校教員、社会教育施設スタッフを経て2023年4月より現職。
社会連携アドバイザーとして、大学での社会連携推進業務や学生の社会連携活動のサポートを行う。
専門はファシリテーション(組織開発)とサードプレイス。
主体的な市民自治・地域づくりをサポートする「コミュニティ・オーガナイジング」、また若者の成長や社会参画、福祉、働くことなどの日常生活全般に関わりながら、居場所づくりや地域づくりなどをしたり、若者のコミュニティや意思決定を支え、彼らが社会の一員になっていく手助けをする「ユースワーカー」としての在り方を大切にしている。

問い合わせ先

名城大学社会連携センター(担当:白川)
天白キャンパス タワー75 11階事務室
052-838-2473 ccr@ccml.meijo-u.ac.jp

SDGsの前にIDGs?私が変わると世界も変わる

講師 共催者:IDG Collective Story Hub

IDGsを支持するコミュニティ・組織(「Hub」と呼びます)は世界中に400近く存在し、日本には10のHubがあります。
そのうち、中部圏でのIDG普及やIDG実践コミュニティの形成を目指すのが「IDG Collective Story Hub」です(2023年8月発足)。
IDGsに関する国内初の著作『IDGs:変容する組織』の共著者の鬼木さんを始め、SD推進に関心のある企業人、個人事業主、学生が参画しています。
日時 プレイベント:令和6年3月3日(日)20時~21時半、メインイベント:令和6年3月16日(土)13時~17時
会場 プレイベント:
 オンライン(zoom)

メインイベント:
 名城大学ナゴヤドーム前キャンパス 西館2階 社会連携ゾーンshake および レセプションホール
定員 プレイベント・メインイベントそれぞれにつき50名程度
受講料 無料
備考 ・プレイベント、メインイベントのみの参加も出来ますが、IDGsへの理解をより深めて頂くために、ぜひ2日間ご参加ください!
・プレイベントはオンライン開催です。メインイベントはオープニングセッションのみオンライン配信をします。
対象 社会人、大学生、高校生、どなたでも参加可能です
お問い合わせ 名城大学社会連携センター(担当:白川)
天白キャンパス タワー75 11階事務室
052-838-2473 ccr@ccml.meijo-u.ac.jp