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名古屋多文化共生研究会11月例会(トランスナショナル研究会)
法学部の近藤敦教授が会長を務める「名古屋多文化共生研究会11月例会」が下記の日程で開催されます。つきましてはご興味をお持ちの皆さまにぜひお集まりいただきたく、ここにご案内申し上げます。
開催日時 | 2018年11月5日(月)18:00~ |
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対象者 | どなたでもご参加いただけます。 |
会場 | 天白キャンパス 10号館2階大会議室 |
内容 | ・報告者: 山本健人(大阪経済法科大学法学部 助教) ・報告タイトル: カナダの多文化主義 ・報告要旨:教育は、宗教的多様性と「国家の宗教的中立性」をめぐる議論の主戦場であり、カナダでも、宗教的多様性と如何に向き合うか、という難問に関する最も論争的な領域だとされている。本報告では、まず、多文化主義の国家として一般に知られている「カナダの多文化主義」とは法的には如何なるものなのか、それが憲法論にも影響するのかについて整理する。その後、学校教育と宗教の関係が問題になったカナダ最高裁判決を分析し、憲法学という規範的な観点からこうした問題にどのようにアプローチすべきなのかを検討する。なお、1982年の憲章(カナダの憲法の一部)は日本国憲法と異なり、政教分離に関する規定を持たないが、信教の自由のコロラリーとして国家の宗教的中立性を導き出している。本報告においては、カナダにおける「宗教的中立性」如何なる意味を持つものと解釈されているのかも明らかにする。最後に、以上検討してきたカナダ憲法のアプローチが日本国憲法にとって如何なる有益な示唆をもたらすのかについても考えてみたい。 |
参加要領 | ※参加無料 ※問い合わせ先 名古屋多文化共生研究会 E-mail:aberyogo@auecc.aichi-edu.ac.jp |